







「てこの原理」は古代エジプト文明でピラミッドを作ったときにも重い石を動かすのに使われていて、小さな力で大きな物を動かす道具、仕組みです。
ここから転じて金融の世界では小さな力(投資額)で大きな物(取引金額)を動かせる、信用取引等をこのように呼びます。
俗にハイリスク・ハイリターンと呼ばれますが、外国人が不思議になるほど多くの日本人はこの言葉を毛嫌いします。しかし世界レベルで言えば特殊な例と言わざるをおえません。
例えば、リターンを求めているアメリカ人にこの投資はリスクが少ない、あるいはリスクが無いと教えるとします。これに投資しますかと尋ねたら大抵は「NO」というでしょう。
なぜですかと尋ねたら「リターンを求めているのだから、リスクの無い取引をやっても意味が無い」とでも言うのではないでしょうか。つまり彼らは良くわかっているのです。リスクがあるからリターンがある。リスクが無いからリターンが無い。という当たり前のことを…
日本人の多くの方も馬鹿ではないですからその位わかってると思います。しかし、長い間の護送船団方式の預金神話にどっぷりつかってしまったので、なかなかそこから切り替えられないだけだと思います。
しかしもう都市銀行が潰れ、ペイオフ解禁をした時代を経て来たのです。我々日本人も目を覚ます時期が来たのかもしれません。
もちろんレバレッジの大きい取引ばかり行うというのは賛成できませんが、この辺のリスクの管理の仕方も自己資産の比率と取引の比重を考えながら行えば決して難しくはありません。
これは取引を始めるときの委託本証拠金(イタクホンショウコキン){略して本証(ホンショウ)と呼びます。}が相場が思惑と逆方向に行った場合、計算上目減りする事になりますが、それが終値で50%を超えた時に担保不足を補うために発生するものです。
って言っても難しいですよね。簡単に言うと勝負の途中で投資額が病気になってはいけませんので、体力回復するための追加のエネルギーと言えばいいでしょうか。
しかし大抵の場合、追加するよりも休んだほうが得策になる場合が多いです。仕事でもそうじゃないですか?風邪気味のときに無理して滋養強壮剤を飲んで仕事を続けるより一日しっかり休んで次の日から頑張った方が全体の仕事量はアップするんじゃないですか?
でもね今忙しいし、この位の微熱じゃ休めないってなりませんか?
私も良くわかります。でもその考えだと先物取引では、この位の損金じゃ決済できないってなってズルズルと損金だけが増えていくのです。だめだと判断したらすぐ損切り決済です。この取引はプラスになったら面白いように儲かるときも多々あるのです(絶対儲かるとは当然言いませんよ)。一番重要なのは取り返しのつかないようなマイナスには絶対しないという努力をすることです。
仕事を無理して入院するような病気や、ましてや死んでしまっては、「重要な会議」「大切な取引先との接待」も意味が無いですよね。
それと一緒ですよ。ただ何でもかんでも仕事を休んでもしょうがないですよね
判断材料分岐点に追証というものを設けているんですよ。
ですから追証イコール悪と思っている方が多いのですが、それは大きな間違いです。むしろ損金を拡大させないためのストッパーなのです。
文字の意味を考えてみると簡単ですね。「建」は建設するの「建」、「落」は落成式の「落」。市場に注文を出している間は利益を建設中で完成したら落成式をするという事です(結果は損になる時もありますが)。
ただし先物取引には「買い」と「売り」があります。買ったものを売るのは大抵の方は理解できるのですが「売り」から入ったものを「買い戻す」ということが勘違いされやすいのです。
整理しますと
新規に買いから入ったものを「買建玉」それを決済したものを「売落玉」
新規に売りから入ったものを「売建玉」それを決済したものが「買落玉」です。
ちなみに建玉をすることを単に「建ち」や「建て」、落玉をすることを単に「落ち」とも言います。
売りから入るというのが受け入れがたく、「売建玉」の事を「売り」を「買う」って事だろ?と言われたことがあります。意味は理解されてるとは思うのですが注文を出すときこれでは大変困ります。
なぜかというと「ガソリンの売りを買ってくれ」とだけ言われたらガソリンの「売建玉」を買い戻して欲しいという注文になってしまいます。
その場合の正解は「ガソリンを売建ちしてくれ」になりますね。
例えばあなたが酒屋さんだとしましょう。某日、お客様のAさんに「来月末にBという焼酎が欲しい」と注文されます。ただB焼酎は自分の店には置いてなかったので売る約束のみ、定価が1000円でしたので1000円でしました。(まずAさんに売りましたね)
その後約束の日までに当然仕入れますが、その仕入れ価格つまりB焼酎の買値が1000円未満であればあなたは利益が出ますね。ですからなるべく安く仕入れるように努力する訳です。800円で仕入れ出来たらあなたは200円の利益があがります。
ところがB焼酎がテレビで紹介されて人気が出たとしたらどうでしょうか?物が少なくなり値段が上がってしまい。1200円でしか仕入れ出来なくなりました。Aさんとの約束がありますから仕入れないわけにはいきませんよね。その差額200円はあなたの損失となるわけです。
先物取引をするときはあなたはどこかのお客様という事ですよね。ですから普通お店側の立場である売る約束を先にするということが普段お客様の立場としては無いだけで本当は皆さん良くご存知のことをお客様の立場で行うだけなのです。
ちなみにこの酒屋さん先物市場に焼酎相場があった場合お客様の注文を受けたときに同時に空売りをした場合下がっても相殺されて損になりません。これをヘッジといいますがそもそもこの商品先物取引はこのヘッジの為の機関、取引といっても過言ではありません。考えても見てください。価格変動が激しい商品を扱っているとしたらそれに振りまわされないで商売に専念出来るのですからなんて素晴らしいことだと思いませんか?じゃあ投資家は別に要らないかというとそうではありません。投資家が日々売買をしてくれることによって適正な価格に動いてくるのです。それによってヘッジも効果が出るのです。
期限の月と書いて限月、つまりその取引はいつまで売買可能できるのか?ということを表しているだけなのです。
今が1月だとすると、金(ゴールド)の2月の限月が取引できるのは来月(2月)までとなります(何日になるかは、その銘柄によります。銘柄によっては2月の限月の期限が1月になるものもあります。)
一番注意しないといけないことは同じ銘柄でも限月が違えば、違うものだということです。例えば金(ゴールド)の12月をある日買って数日後売ろうとした時、その日は12月より10月の方が割高だから10月の値段で売ってくれということは出来ません。
ちなみに限月は○月の限月というより、数字を付けて○月限(○ガツギリ)と言うことの方が多いです。
株式投資のご経験があるかたはよく聞いたかも知れません。ナンピンと読み、例えば買いから入った場合その後予想に反して下がりマイナスの状態で新たに買い足すことをいいます。
よく誤解されるのですが、上がってプラスの状態で追加買いをすることは追撃買いといって難平とは似て非なるものです。
次に両建ですが、難平と同様に買いから入って下がってマイナスの状態ときに難平とは逆に売建(※空売りの欄参照してください)をすることです。
注意すべきことは、
①両建・難平とともに新たな証拠金や手数料がかかる事です。
②両建は安全だから行うのでは間違いと言う事です。
③難平は損を抱えながら追加するという事を再認識して行うことです。
以上の三つですね。
①は当然の話ですが新規で建玉することになるので注意が必要です。
②は確かに売りと買いとを両方持つ事になるので、その場では損得の変動は無くなりますがその後相場が動いた場合にどちらかを決済したら片方が残ります。その決済は大抵の場合利益の乗ってるほうから決済してるのが現状です。この場合含み損の抱えた建玉を持つことになるのです。じゃあ損の玉から決済したらと思います。(こっちの方が私は好きです。)しかしその含み損の金額によっては利益の乗っている方の建玉の処分や入金が必要になってくる場合があります。
③は通常に買うより不利なのは解ると思います。マイナスを抱えた状態で新たに買うのですから、更に下がれば追証になるのが早くなるのです。ですから難平をもし行おうと思っても更に下がった場合の損失と追証の計算をした上で判断するべきです。